専業主婦で離婚した方必見!!知っておきたい年金3号分割




離婚するとき、慰謝料や財産分与…養育費など相手と話し合って決めなければいけないことが沢山ありますよね。だけど、あなたが結婚していたときに専業主婦で相手の扶養に入っていた期間があれば、相手と話し合わずに自分が手続きをするだけで受け取れるものが一つあるんです!

それが『年金3号分割』です。

ただし、受け取れるためにはいくつかの条件もあるので、専業主婦で離婚した方は必ず受け取れるように手続きの仕方を知っておきましょう!

管理人も専業主婦で離婚して、相手がお金を一切払いたくないと言ったのですが…この手続きだけは離婚後にしました。貰えるものは貰いたいですよね!

年金についての基礎知識

まず、年金について少し知っておきましょう。年金には「国民年金」と「厚生年金」の2種類があります。2つの違いは…

◎国民年金:20歳以上60歳未満の人はみんなが納め、みんな受給できる権利がある

◎厚生年金:会社員や公務員の人のみ納める

この2つはよく「1階」と「2階」に例えられます。

会社員や公務員の人は国民年金に加えて厚生年金を納め(毎月給料から天引きされる)、それ以外の人は国民年金のみを納めているのです。

この保険料を10年以上納めていれば受給資格が得られ、65歳になったときに年金を受け取ることが出来ます。もちろん、20歳から60歳までにしっかりと全て納めていれば満額受給することが出来るので、忘れずに保険料を払っておきましょう。

 

そして、年金は年齢や職業によって「第1号被保険者」「第2号被保険者」「第3号被保険者」「任意加入被保険者」で分かれます。

◎第1号被保険者:自営業、学生、フリーター、学生、無職など第2号被保険者以外の人

◎第2号被保険者:会社員や公務員など厚生年金に加入している人

◎第3号被保険者:第2号被保険者の配偶者であり、収入が一定以下の扶養家族の人

◎任意加入被保険者:第2・3号被保険者以外で、65歳未満の人

任意加入被保険者は、20歳から60歳までの期間の内、未納の期間があって満額受給が出来ない人や、納付期間が10年以下で受給資格が得られない人が年金の受給資格を得るためのものです。

日本国内に住む60歳以上65歳未満の人や、日本国籍で海外に住んでいる20歳以上65歳未満の人などが任意で加入することが出来ます。

ちなみに、第3号被保険者の人の保険料は扶養している第2号被保険者が代わりに払っているのではなく、第3号の人の本人負担がなくなるのです。

なので、相手の給料から2人分の保険料が天引きされているのではありません。そして第3号が納めているのはあくまで1階部分の国民年金だけで、2階部分の厚生年金は含まれていません。将来厚生年金が受け取れるのは、第2号被保険者本人だけなのです。

年金3号分割とは?

婚姻中に第3号被保険者で相手の扶養に入っていた方が離婚した場合、この手続きをすると婚姻中の第3号だった期間の相手の厚生年金記録を2分の1ずつ相手と自分で分割出来る制度です。

65歳になって、年金を受け取れるようになった時と同時に受け取れるようになります。収入が少なくても夫婦で協力して生活しているので、第2号被保険者が納めている厚生年金も夫婦で協力して納めているものと捉えられているのです。

ただ、この制度を利用する際には以下の条件があります。

  1. 平成20年5月1日以降に離婚していること
  2. 婚姻期間の中で、平成20年4月1日以降に第3号被保険者の期間があること
  3. 離婚した日の翌日から2年以内であること

この条件が満たされたら、第3号被保険者だった方が手続きをすれば、相手の合意がなくても厚生年金記録の2分の1を受け取ることが出来ます。

第3号だった期間が長ければ長いほど受け取れる金額も増えるので、専業主婦で離婚する人にとって嬉しい制度ですよね!

受け取れる金額ってどれくらい?

「相手方の厚生年金記録の2分の1」ってどれくらいなのでしょう。

まず、厚生年金の金額がどうやって決められているのかを知りましょう。厚生年金の金額は、毎月の給料と賞与の金額に基づいて決められており、その求め方は…

◎「毎月の給料(標準報酬月額)✖ 保険料率(18.3%)」

◎「賞与(標準賞与額)✖ 保険料率(18.3%)」

の式に当てはめて計算され、この2分の1ずつを事業主と被保険者が負担します。また標準報酬月額には、給料に加えて通勤手当や残業手当も含まれます。

標準報酬月額について
標準報酬月額とは通勤手当などを含めた給料の平均額です。

平均は1年間の平均ではなく、4~6月の給料の平均を計算して決定されます。なので、もし4~6月の間に残業を沢山してしまうと平均額も上がってしまい、厚生年金の保険料も高くなってしまうのです。

こうして決まった標準報酬月額は、その年の9月から翌年の8月まで固定され、保険料もこの1年間は変更されません。6月までは残業しないで過ごしたいですね…。

こうして金額が決定され、婚姻中に第3号被保険者だった期間だけ相手の厚生年金記録の2分の1を受け取ることが出来るのです。

もし50歳以上で離婚すると、3号分割の手続きが完了した通知が自宅に届く際に受け取れる金額が分かるそうなのですが、50歳以下で離婚した場合は金額は教えてもらえないそうです。65歳になって年金を受け取れるようになってからのお楽しみになります。

手続きに必要なもの

  1. 婚姻日・離婚日が分かる戸籍謄本
  2. 自分の住民票か戸籍謄本
  3. 認印(朱肉を使う印鑑)
  4. 年金番号が分かるもの(年金手帳など)
  5. (相手の住所、勤務先、勤務期間、年金番号が分かるもの)

注意しなければいけないのが、”婚姻日・離婚日が分かる戸籍謄本”です。

もし離婚して苗字と戸籍が変わっている場合、新しい戸籍謄本には離婚日しか記載されません。婚姻日も記載されているのは、結婚している時の戸籍謄本です。

例としては、結婚中は夫が筆頭者の戸籍に入り、離婚後に夫の戸籍から除籍となり新しい戸籍を作った場合、夫の戸籍謄本じゃないと婚姻日は記載されません。手続きを行う前に、必ず元夫の戸籍謄本を取得しておきましょう。

ちなみに自分の住民票か戸籍謄本は、自分が生きている事の証明として必要だそうです。そのため、手続きをする日から1カ月以内に発行されたものが必要になるので、日付に注意して準備しておきましょう。

5番の相手に関する情報ですが、手続きを行う際に分かる範囲で記入するように言われます。分からなくても問題ありませんが、もし記入出来る内容があれば事前に確認しておきましょう。

手続きをする場所

手続きを行うのは、年金事務所で行います。市町村によって異なる場合がありますが、年金事務所は事前に予約が必要な場合があるので、お近くの年金事務所に確認しておきましょう。

上記の書類以外に手数料などかからないので、書類を持って年金事務所に行けばOKです。手続き自体は1時間弱で終わります。

まとめ

専業主婦が離婚する際に、お金は大きな問題ですよね。この3号分割をして大きな金額を得られる訳ではないかもしれませんが、無いよりはあった方がマシ。

もし相手が慰謝料や財産分与に納得してくれない…何も払ってもらえない…でも少しでも払ってもらいたい。そんな時に3号分割の手続きをしてみるのも良いのではないでしょうか。

当サイトでは以下の記事もあるので、気になる方はぜひご覧下さい。

離婚後の手続き ~国民年金・健康保険と子の氏変更・入籍届~

11月 7, 2018

離婚協議書と公正証書 ~払わなかったら強制執行!~

9月 30, 2018

人生お金だけではないけれど…お金が無いと出来ない事もある。自分が受け取れる権利があるものは、しっかりと手続きしておきたいですね。

 

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