もう一緒に暮らしていくのは無理。
そう思ったこと、ありませんか?
思い浮かぶ ” 離婚 ” 。でも離婚ってどう進めれば良いの?相手が別れたくないと言ったら?話し合いがまとまらなかったら…?分からないこともありますよね。
ここでは離婚の進め方をまとめます。
ちなみに管理人は、専業主婦で当時2歳の娘がいる時に離婚を決意しましたが、分からない事だらけで苦労しました。皆様の参考になれば幸いです。
離婚ってどうするの?
大雑把に言えば区役所に離婚届を提出すれば離婚は成立しますが、相手が結婚に同意してくれない、金銭面で話し合いが出来ない、話してもまとまらない…となったらとっても苦労します。
どうしたら離婚出来るのか、離婚出来るまでの流れを知っておきましょう。
1.協議離婚
離婚をする大半の人がこの方法です。
これは、夫婦間の話し合いで合意したら離婚届を提出するだけの、何の費用もかからずにすぐにでも離婚出来る方法です。ほとんどの方がこの方法を選びます。
ただ、気を付けたいのが決して決まったことを口約束で終わらせないことです。夫婦間で話し合ったことは離婚協議書にして将来もしっかり確認出来るようにしておきましょう。
もし金銭面での決まったことがあったら、離婚協議書を公正証書にすることも大切です。特に養育費は払うと言ったのに、払ってもらえないケースが非常に多いです。
そんな時!公正証書があれば払ってくれなくても強制執行出来るのです!ただし、公正証書に『執行承諾文言』が書かれていなければ強制執行出来ないので、作成する際は十分注意しましょう。
◎離婚協議書:夫婦間で話し合った内容をまとめた書面。後々トラブルにならないように
証拠を残しておくためのもの
◎公正証書:法律に基づいて作成される公文書。高い証明力があり、強制執行が出来る
離婚後に養育費を受け取っている母子家庭は20%程度です。確実に払ってもらえるよう準備しましょう!
2.調停離婚
話し合っても離婚に同意してもらえない場合や、慰謝料や財産分与などの条件に合意出来ない場合に家庭裁判所に申し立てをします。これが調停離婚です。
調停委員が夫婦双方の間に入って話を聞いてくれて、最終的に夫婦お互いが合意出来たら調停離婚の成立です。相手と直接話し合うのではありません。
また、もし離婚するか迷っているのなら、関係を修復出来るかを話し合う事も出来ます。とにかく、相手との話し合いが上手く進まず途方に暮れたら調停裁判をしてみましょう。ただ、少し面倒な事もあります。
・調停を申し立てる所は、相手方の家庭裁判所
・裁判所の指定日に出頭しなければいけない
調停離婚の申立てが受理されたら、裁判所から〇月〇日〇時に出頭するように、と書かれた調停期日呼出状が届きます。
この日時は平日なので、すでに仕事をしている方は会社を休んで出頭しなければいけない上に、自分の近所ではなく相手の近所の家庭裁判所まで行かなくてはいけないのです。もし別居していて近くに住んでいない場合は非常に面倒です。

まず、調停が行われるのは一ヶ月に一回です。一回の調停時間は30~40分なので、たった一回の調停では決まりそうにないですよね。
平均すると、約60%が三カ月以内、約80%が半年以内に合意に至っているそうです。半年経っても合意出来ない場合は、調停不成立となる事が多いようです。
家庭裁判所で、もう話し合いしても解決出来なそう…これ以上長引かせても無意味だ、と判断されるのです。この調停不成立に納得出来なくても、決定を覆すことは出来ません。裁判所がもう無理よーと言ったら無理なのです。残念。
また、もし相手が調停に出頭せず、裁判所から何度も呼び出されてもどうしても来なかったら…これも調停不成立となってしまいます。調停裁判にはあくまでも強制力はないのです。
3.裁判離婚
調停離婚で合意出来なかった場合、裁判離婚に進みます。逆に言うと、裁判離婚は調停離婚を経ないと行えません。あくまでも夫婦間で話し合って、それでも合意出来なかった場合に裁判所が判断を下すのです。
裁判離婚でも調停離婚と同様に、金銭面についても話し合われます。調停の日時も同様に月に一回行われ、平均一年以内に判断が下されます。長い戦いですね…。
裁判離婚では、夫婦が原告と被告に分かれて争うことになりますが、何度か口頭弁論を行った後、裁判所が和解案を提示し、それに合意して裁判離婚が成立することがほとんどのようです。
裁判離婚で重要となるのが、証拠です。
裁判官が証拠に基づいて判断を下すことになるので、例えば相手が浮気をしていたのであればその現場の写真や、メールのやり取りなど…証拠を押さえておきたいですね。
子どもに関する養育費などは、相手の収入によって判断されます。〇万ぐらい欲しいな…と思っても、相手の収入が少なければ養育費の金額も少なくなるのです。残念。

調停離婚も裁判離婚も裁判所で行われるので、当然弁護士に依頼してくてはいけないのかと思いませんか?
でも絶対ではないんです!自分一人で戦ってもいいんです!
特に調停離婚では、調停員の質問に答えるだけで専門的な知識があまり必要ないので、弁護士に依頼する必要性はあまりないかもしれません。そして弁護士に依頼すると、当然費用が高くなります。
しかもすでに相手と別居していて遠くに住んでいる場合、弁護士が裁判所まで向かう交通費も負担しなければいけません。恐ろしいですね。
その代わり裁判を有利に進められたり、自分の希望通りの結果(慰謝料や財産分与の金額など)に近づく可能性が高くはなります。ただ必ず希望通りの結果になる保証はないので、高い費用をかけてまで弁護士に依頼するかはしっかりと考えてから決めましょう。
まとめ
以上、離婚までの進め方でした。
穏便に、綺麗にお別れしたいと思っても、思った通りに行かずに泥沼化することもあります。一度は好きになった相手。話せば分かってくれるはず…なんて期待することはお勧めしません。だって、そんな誠実な人だったら離婚なんて考えないはずだから。
当サイトでは以下の記事もあるので、気になる方はぜひご覧下さい。
自分の人生のためにも、もし子どもがいるのならその子のためにも、必要な知識を身につけて後悔のない離婚を目指しましょう!!